新規格バレル【No.5】徹底解説!!(2013年11月30日) | ダーツショップ Dx3

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2021/08/11 15:16

先日、バレルメーカー”Monster”より、新規格チップ【No.5】のバレルが発表されました。先駆けて、11/28より「OGRE Ⅲ」と「GHOST Ⅳ」の2タイプが発売され、今後、いくつかの既存モデルも【No.5】としてのモデルが発売されるとのこと。

この【No.5】はどんなものか、メーカーさん発表の【No.5】の特徴に僕の個人的な見解を加えて紹介したいと思います。

【No.5】って一体何なの??
Monster以外にも「JOKER DRIVER 」や「GRAN DARTS」などの他メーカーからも、今後発売が予定されているという【No.5】。

今までは【2BA】と【4BA】、大きく分けて2種類のチップが存在しておりました。この【4BA】という規格は各メーカーさんで呼び方や製法が多少異なりますが基本的に規格はほぼ同じもの。
DMCの「Acute」や、ultimaの「Excore」、そしてMonstreの「SLEEK」などはすべて【4BA】という事になります。

そして【2BA】と【4BA】に加えて、この度【N0.5】という新たなの規格が登場したというわけなのです。

新規格チップ【No.5】の特徴
①バレルとチップの接地面最小径

「GHOST Ⅳ」でチップの接地面最小径を比較

写真は左から【No.5】、【SLEEK】、【2BA】となっておりますが、バレルとチップの接地面最小径が(4.5mm)・(4.6mm)・(5.8mm)となっております。
先が細いのはグルーピングには有利なので、【No.5】、【SLEEK】が【2BA】に勝る特徴と言えそうです。

②重心位置

線の位置がバレルのみの重心位置
上から【SLEEK】・【No.5】・【2BA】

重心はバランスなので”感じる”もの。投げる時いちいち測れませんからいかに感覚でグリップできるかがカギ。重心計測器で細かく測った結果ではなく、僕の感覚で感じる重心位置を載せてみました。

【2BA】<【No.5】<【SLEEK】の順で重心位置が前に寄っているといったところでしょうか。また、写真では若干わかりにくいのですが、【2BA】と【No.5】はさほど差がありません。若干【2BA】より【No.5】が前寄りで、その2つに比べると【SLEEK】が更に前に寄っています。

今回はGHOST Ⅳで比較してみました。ですが、バレルによって形状の違いで変化の仕方に差はあると思いますので、重心が気になる方は一度ご自身の感覚で確認されることをおすすめしますが、参考までに。

③チップの形状
 SLEEKタイプはチップ側にネジ部分が出ておりますが、No.5は2BAのようにチップ側の内径に雌ネジがあります。
また径は違えどチップの形状は似てますので、2BAからNo.5へ移行しやすそうです。バレルの形状は【SLEEK】と【No.5】はほぼ一緒。

正直投げていて違和感はほとんどないです。唯一チップを指に乗せるなり当てるなりしている人はちょっと違いを感じるかもしれません。

④その他

L-styleとの共同開発チップ「No.5」 ¥600-

No.5チップはスリムな形状となっておりますが、強度も高くボードにもしっかり刺さるようになっているとのこと。これは実際の使用感を確かめてみるしかなさそうです。

”形状オタク” の場合
僕個人的に、ソフトは2BAでハードは2BA用のコンバージョンを使用しているので、馴染みのないSLEEKやNo.5のような先細りの形状に違和感を覚えます。

バレルの重心位置はそのバレルに合わせてバランスを取りに行っちゃうんで、どっちかっていうと僕はこの程度の差なら正直気になりません。

先程述べた程度の僅かな重心の違いでは、差はそんなに感じ取れず、むしろ圧倒的に形状の違いの方が感覚に残るんです。 ですから、”形状オタク”の僕の中では、【2BA】vs【先細り軍(SLEEKとNo.5)】というくくりでの比較となるわけです。

 もし僕がソフト用と別でハード用のバレルを使用しているなら、スチールチップの先端は細いのでバレルの形状も先細りになります。ですから、ソフトのバレルもそれに合わせて【先細り軍】の選択になるかもしれません。

そうなると、SLEEK用のチップとNo.5用のチップの価格は同じだし、ハードのバレルと併用するには、スチールポイントの形状に近い【No.5】対応バレルに軍配が上がるのかな。

先が細いメリットは、スローの感覚うんぬんより、物理的にグルーピング性能が高いところにあるので、実際ホントに試してみる価値はありそうです。

 ”重心オタク”の場合
重心が気になる方は【2BA】【No.5】 vs 【SLEEK】というくくりで選ぶと良いでしょう。前寄りが良い方は【SLEEK】が良いのでは。

先端にチップを刺すためのチップホールが細く小さく削れるので、先端を重くすることが可能。
逆に、前が細く中にチップホールを削って作れる【No.5】は前が軽くなるように製作できるので、形状やバレルの削り方によっては、タングステンのみで、より後寄りの重心のバレルも出来ちゃいそう。

重心位置にバリエーションを持たせることができるのが魅力の一つである【No.5】なんですね。”重心オタク”の方にとっては楽しみですね!

【No.5】の登場によって、トータル的にデザインと特色の幅が広がったと思います。

岡崎店・一宮店ともに試し投げができます。
是非皆さんも投げてみて下さい!

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この記事は旧Dx3ブログへ投稿した内容を転載しています。
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