ピアノから学ぶ、エコプレイならぬ「エコスロー」!(2013年3月8日) | ダーツショップ Dx3

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2021/08/11 14:49

ダーツの分野において科学的な分析や根拠の情報が乏しいのは、まだ専門の研究者が比較しても少ないからなのは明白です。ですが、他の分野で明らかになっていることをダーツに応用することは可能なのではないかと思うわけです。

最近インターネットで見つけて興味をそそられた分野が「ピアノ」について。

同じ手をつかう動作で、ピアノで起こる力みの原因や、芸術性を追求するうえで重要な「音の再現性と連続性」(鍵盤とたたく力の調節」などなど、調べるうちにダーツに応用できそうな情報がづらづらと出てきました。

その中でも最も印象に残ったことが、「重力奏法」という腕の力に頼らず重力を最大限利用して鍵盤をたたく。という内容でした。

指や手首、腕の曲げ伸ばしによる筋力によって鍵盤をたたく力の量が多いアマチュアのピアニストに対し、プロのピアニストは腕の曲げ伸ばしの筋力を使うのではなく肩を落として重力を利用して音を奏でている量が多いということ。それによって安定感や音の強弱の微調整がしやすくなり、疲労も軽減するとのこと。さらに完全に重力に頼るのではなく筋力を使う量と使いどころが、プロのピアニストは最小限に抑えられている(その技術をエコプレイと呼んでいる)という点が、ハノーファー音楽演劇大学の古屋晋一教授による実験によって判っているそうです。(1)

これはダーツに応用すると、スイング時の腕の筋力の使い方につながるのではないかと思ったわけです。上達するにつれ、スイング時に使用する筋力量が減っていくことは、上達のうえでは必要な条件と言えるのではないかということ。それは、エコプレイならぬ「エコスロー」ができるようになるということは、スロー時の動作の再現性と連続性の向上につながるのではないかと思うからです。

ピアノは芸術性の観点からすれば同じリズムで同じ強さ(力量)を繰り返すことが重要になるであろうことは、ピアニストとしては素人の僕にも想像がつきます。ですが、ピアノ初心者の人はそこの追求よりもまずは「狙った音が出るように指を動かしたい」と思ってピアノを弾くと思うのです。

僕なら、たとえ指先が固かろうがバリバリ腕に力が入っていようが、とりあえず指を器用に動かせるようになりたい思うでしょう。ダーツはじめたての頃は、再現性や連続性を求める「エコスロー」よりもbullに入れることを優先してしまうのに近いですよね。

ピアノとダーツの動作が同じように考えることができるかどうかは明確ではありませんが、少なくとも体の構造は同じ人間の話なので関連性はあるでしょう。ただ、この「重力奏法」には賛否両論あってピアノの業界でも論争となっているとのこと。ネット上でも「重力奏法」を検索すればメリット・デメリットが伺える情報が膨大に出てくるので、仮にダーツにまるっきり応用が利いたとしても、それにメリット・デメリットが存在するということになるでしょう。あくまで一つの応用材料だととらえてもらえれば幸いです。

ピアノは指先手先の器用さがものをいう世界だと思っていました。これらの情報をみればどうやらそうではなさそうで、ピアノもダーツも体全体で行う動作の訓練が必要なんですね。

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