片山です。
前回のブログで、フィルテイラーのフォローと目線の話をしたのですが、続編として今の自分の取り組みから得た感覚も含めて、少し書きたいと思います。
フィルがいかにして早いタイミングのリリースで大きな力を伝えているのか。どちらかといえば、その大きな力をどう作っているかの話。
とはいえど、想像の話です。
ボードに対してダーツを正面に向けた時の、ダーツのテーパーやくぼみといった僅かな傾斜を利用して押すとか乗せるとかのレベルではなく、バレルの側面からダイレクトに力を伝えてんじゃないかなーて思うんですよね。一瞬ですけどね。
やり投げなんかと考え方は近くて、やり投げのリリースの瞬間の映像を見ると棒の右側面から右回転を伴う力をかけているのがわかります。(画像をクリックするとYouTubeが再生されます)
そうすればダーツという棒全体にかなり大きな力を伝えることは可能かなと。
左右均等に力をかけるためにはバレルのテーパーや窪みを利用するイメージが強くなりますが、側面から力をかけると考えたときに、右に払うフォローから逆に考えていくと、右手で持ったダーツの左側面から当てる感じになり、内に巻き込む感じのやり投げとは逆側に外に払う感じになります。
テイクバック時に得られる逆負荷を利用して、バレル左側面に親指を当てながら、カウンター気味に当てるように右に払う。(反動を利用し、少ない動きで大きな力を得る)
ダイレクトに伝わりすぎないように、回転によってその伝わり具合を調整する。(回転を利用してリリースを安定させる)
特にフィルのように効き目が左の人は、右に払う力が大きくなると思うんです。また、ダーツをより左に向ければ親指に当たる度合いも大きくなると思います。
テイクバックから切り返す瞬間に、横にかかっている力を回転によって縦に変えながら離す!ラケット競技でいうバックバンド気味にバレルを親指でカッティングしながら打つ感じ。
ただ、この画像を見て思ったこととして、必ずしも「腕を振る方向」と、「ダーツの向き」と、「ダーツに伝える力の向き」は、一致させなくてもいいのではないかなぁと思ったのです。
やっぱ想像の世界かな。
正直、実際はどうしているのかなんて正解みたいなのはわかりません。こうやって想像して考え方とか感覚の幅を広げるのが、僕自身楽しいなーって思います。
片山です。 さて今回は、スローイングの話に触れてみたいと思います。
近日webで流れているフィルテイラー率いるTARGET軍団とDARTSLIVEプロによるマッチ。野毛駿平vsフィルテイラーの試合がアップされておりましたが、フィルの安定感ったら半端ないですね。まさに「横綱ダーツ」といった感じ。まだ見ていない方はDARTSLIVE.TVをチェックしてみて下さい。
フィルテイラーのスローから感じることから、リリースについて僕が思っていることを書きたいと思います。
僕は右利きなのですが、リリース後はどちらかというと身体全体が左に流れていく傾向が強いんですよね。上手くバランスが取れているときはいいのですが、この感じが強い時はどちらかというと全体的に嫌な感じ。
長年、グリップやスタンスなどいろんな細かな調整を重ねていってもその大きな感覚はなかなか変わらないんですよね。
もはや、調整レベルではなく「ダーツを投げるということそのものに何か決定的な勘違いがあるんじゃないか」ってレベルの、まだ手をつけてない分野に何かそのヒントがあるのではと思うわけです。
こちらの画像、NEW DARTS LIFEの僕が担当させていただいているコラム「感覚的ダーツ見聞録」にも掲載したもので、フィルテイラーのほぼ正面上方からのスロー。
注目したいのは、目線の方向とフォローの方向と矢の向き。
フィニッシュの形が、右腕全体が目線よりも外に開いているんですよね。これは僕にとっては思ってた以上で驚きでした。
フィルテイラーのリリースポイントは真横からの映像を見る限り、相当早いです。
セットの位置よりも早い位置からリリースし始めているので、この画像のフィルテイラーの目線の先とそのリリースポイントから推測すると、テイクバックから切り返してリリースする一瞬でバレルに大きな力を伝える技術が必要だと思うんです。
こちらの動画は、矢先の向きを1本目は下向き、2本目は上向き、3本目は縦に振らずに投げ分けたスロー動画。ちょっと暗くて見にくいかもしれませんけど。(画像をクリックするとYouTubeが再生)
最近は、バレルの縦の振れに対しては、ようやくいろんな方の考察が語られるようになってきてます。
ダーツはいろんな飛ばし方があって、上に向いても下に向いてもいいんだという風潮も出始めておりますが、横からの力に対してはタブーというか、なかなかまだ考えにくい話だと思うんですよね。
しかし、リリース時の力の伝え方の技術には、テーパーや窪みに頼るのではなく、「回転・反動」を利用して、バレルの側面からダイレクトに指を当てることによって大きな力を生んでいるというケースもあるのではないかと思います。
細かなリリース感についてはさておき、今回はフィルテイラーの利き手側に払う感じのリリースから思うことをかいてみました。
近日、「バレル側面に当てるリリース」について少し書いてみます。
片山です。
前々回のブログで701の1本外しの場合について少し触れましたが、今回は2本外しについて。
さて、2本外した場合は161~199の数字のどれかになります。トリプル2本以上がマストパターンでテンパイのうちほとんどがTTTとなってくるので、当然ですが1本外しよりもきつくなります。
太字の数字の場合はBullで削るのみでテンパイに持っていける数字です。それ以外の場合は、5R目までにトリプル(T20など)を絡めることでテンパイに持っていける数字。
相手の残り点数によってはトリプルトライをするかどうかを臨機応変に判断したいところ。ですから、テンパイに必要なトリプルの数というのも一緒に考えてみます。
外した2本の合計 | 5R目の残りの数字 |
打つエリア |
4Rでテンパイを出すために 必要なトリプルの本数 |
2 | 199 | ノーテン | 4 |
3 | 198 | ノーテン | 3 |
4 | 197 | ノーテン | 2 |
5 | 196 | ノーテン | 4 |
6 | 195 | ノーテン | 3 |
7 | 194 | ノーテン | 2 |
8 | 193 | ノーテン | 4 |
9 | 192 | ノーテン | 3 |
10 | 191 | ノーテン | 2 |
11 | 190 | ノーテン | 1 |
12 | 189 | ノーテン | 3 |
13 | 188 | ノーテン | 2 |
14 | 187 | ノーテン | 1 |
15 | 186 | ノーテン | 3 |
16 | 185 | ノーテン | 2 |
17 | 184 | ノーテン | 1 |
18 | 183 | ノーテン | 3 |
19 | 182 | ノーテン | 2 |
20 | 181 | ノーテン | 1 |
21 | 180 | TTT | 0 |
22 | 179 | ノーテン | 2 |
23 | 178 | ノーテン | 1 |
24 | 177 | TTT | 0 |
25 | 176 | ノーテン | 2 |
26 | 175 | ノーテン | 1 |
27 | 174 | TTT | 0 |
28 | 173 | ノーテン | 2 |
29 | 172 | ノーテン | 1 |
30 | 171 | TTT | 0 |
31 | 170 | BTT | 0 |
32 | 169 | ノーテン | 1 |
33 | 168 | TTT | 0 |
34 | 167 | BTT | 0 |
35 | 166 | ノーテン | 1 |
36 | 165 | TTT | 0 |
37 | 164 | BTT | 0 |
38 | 163 | ノーテン | 1 |
39 | 162 | TTT | 0 |
40 | 161 | BTT | 0 |
テンパイする数字は11パターン。
39分の11の確率と低いので、テンパイするだけでもラッキーです。しかもその中でもBullが1本使えるのが170 167 164 161の4パターン。39分の4の確率で超ラッキーな数字。
それ以外の数字でも、何本かトリプルを成功させることでテンパイに持っていけます。
注目したいのは199~の「テンパイのために4Rの3本目までにまでに必要なTの数」の並びです。縦に見るとなんか規則性がありませんか。
これが実はアレンジを考える上で、とってもとっても大事な性質の一つで、セパレートブルのルールでの01のアレンジを考える上で特に重要となってくる「考え方のベース」となるものです。この辺お話は長くなるのでまたの機会に。
話を戻して、アンラッキーな数字(ノーテン)とラッキーな数字と超ラッキーな数字の確率をまとめますと、
Bull削りのみではノーテンの確率 | 71.8% |
Bull削りのみでテンパイする確率 | 17.9% |
Bull削りのみでBullが1本使える テンパイになる確率 |
10.3% |
となります。
まずは、2本の合計が21点以上となるよう、日頃の行いを見直しましょう!笑
さらに、30点以上の場合は高確率でテンパイしますが、163 166 169 にならないよう神に祈りましょう!テンパイまでに必要なトリプルは1本なので、思い切って1本トライするのも状況によってはアリですね。
2本外しでも5Rフィニッシュの可能性が28.2%はあるので、忍耐強くBullを打っていきたいところです。